ナ・リーグのDH制導入に続き、大谷にとっては、さらなる追い風が吹く。来季(23年シーズン)から極端なシフトを敷くことが禁止される可能性が高まった。これまでも左打者の大谷に対し、一、二塁間に3人の内野手を置くチームは多かったが、新ルールでは、二塁ベースを境に、一塁側と三塁側に2人ずつの内野手を配置するように規定。一部米記録サイトでは、打率2割5分7厘だった昨季の大谷も、シフトを敷かれなければ打率3割だったという試算もあり、初の打率3割台へも夢が膨らんできた。
大谷は広角に打ち分けるシュアな打撃が持ち味だが、昨季は左翼への打球は23%。中堅から右翼への打球は77%だった。極端なシフトの裏をかくように三塁線へのセーフティーバントで出塁することもあったが、右方向に多くの内野手が守るシフトが規制されれば、大谷の安打が増えることは間違いない。
守備シフトの規制は、野球本来の楽しさを取り戻すために議題に上っている。2010年代になって定着すると、極端にいえば「三振か本塁打」の大味な打撃が目立った。打者は内野手の頭を越えるべく強振が目立ち、内野手も立たされた場所に飛んだ打球を処理する能力だけが求められ、広い守備範囲などの評価は落ちた。マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏も、19年の引退会見で「頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような…」と、球界の“進化”に疑問を投げかけていた。
開幕が見通せず、ロックアウトの原因となっている労使交渉は、5日ぶりに再開したものの大きな前進はなし。同様に進めていたルール改正への手続きだけが了承されることになった。
昨季は46本塁打、100打点、26盗塁に投手での9勝も加わって、MVPを獲得した大谷。打率は苦しんだが、来季は3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーも現実的な目標となってきそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/908ffbe084c3073f8f0fc6ae2905c501002ecd24
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ