被害を受けた選手はどれほどの屈辱感や嫌な思いを感じていたことだろう。
楽天の初代監督を務めたとき、2軍のあるコーチが選手数人を正座させたことがあった。選手は大の大人で善悪の判断もつく立場だ。僕は「やめてくれ」と伝えた。
監督、コーチ、選手、スタッフというのは、みな同等という思いでやってきた。監督である自分自身も偉くなったわけではないと戒めてきた。上下関係はあまり持たないほうがいいと思いながら接してきたように思う。そうでないと今の若い選手たちは、ついてきてくれないだろう。
今回の問題は、彼の中で上下関係のイメージが強すぎたのではないかと思う。後輩とは同等のポジションで勝負している同僚であり、ライバルなのだ。
楽天はこのほど「ハラスメント再発防止策」を発表した。チーム全員を対象に面談を年に2度、アンケートは年に1度実施。研修や相談窓口の設置も行うという。球団には〝臭いものにふたをする〟ままで、決して終わらせないでほしい。
さらに残念だったのは、昨季までゼネラルマネジャーとして携わり、2021年から3年間、監督を務めた石井一久氏(来季からシニアディレクター)が対外的に発信していないことだ。よりよいチーム作りをしていくことを考えれば、いくら監督を退いたとはいえ、まず率先して被害を受けた選手にも謝罪すべきであり、自身の考えを話すべきだったと考えている。
野球界で頑張りたいという後輩のために、よりよい環境づくりを提供するのは野球人としての使命だと思っている。石井氏には本当に何も情報は入っていなかったのだろうか。厳しいことをあえて言うが、入っていなかったのであれば、それは監督という立場としてあまりに寂しい。安楽投手の今後も気がかりである。機会があるなら、一野球人として真正面から向き合って話をしてみたいと思っている。(野球評論家)
12/20(水) 15:15 産経新聞
石井への批判をちゃんとしてるのがさすがたな
マジで石井は何をしてるんだよ
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ