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東京五輪に出場する侍ジャパンは22日、仙台市内で行われている強化合宿で初めての休養日を過ごした。そんな侍ジャパンの柳田悠岐(32=ソフトバンク)が周囲をヤキモキさせている。
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出場した球宴で右脇腹を痛め、3日連続で一部別メニュー。稲葉監督は「こちらから我慢してもらった」と言う。21日にはティー打撃を再開しているが、28日のドミニカ共和国との開幕戦まで1週間を切る中、「柳田はセンター。DHは考えていない。投げる、走るはできる。問題は打てるか、打てないか」と指揮官を悩ませているのだ。
実は唯一無二の存在だ。豪快なフルスイングを武器に打線のキーマンとして期待されるが、それだけではない。代表に本職のセンターは柳田しかいないのだ。柳田が出場できない事態に備え、本来は右翼を守る鈴木誠(広島)、左翼の予定だった近藤(日本ハム)が中堅の練習を開始。一軍では5試合しか守ったことがない鈴木誠も「やったことがないので感触も分からない」と言うしかない。
さる球界関係者がこう言った。
■中堅手1人、三塁手1人、一塁手ゼロ…
「外野のメンバーで、昨年のゴールデングラブ賞を取ったのは、柳田と鈴木誠の2人だけ。残りの吉田正(オリックス)、栗原(ソフトバンク)、近藤の3人は打撃優先で、どちらかといえば守備に難がある。五輪は24人と他の国際大会より少ないため、稲葉監督が複数のポジションを守れるユーティリティー性を重視。元捕手で内野も守れる栗原らを選んだことで、センターの本職が1人だけという偏った選考になってしまったのです」
手薄なのは中堅手だけではない。三塁手も守備に不安がある村上(ヤクルト)しかおらず、遊撃の源田(西武)、外野の栗原らでカバーする。一塁手に至っては本職はゼロ。共に二塁手の浅村(楽天)、山田(ヤクルト)、さらに栗原らが守る計算を立てているが、柳田のように村上までケガをしたら、三塁手も本職が消えることになる。
にわかにバタバタし始めた侍ジャパン。悲願の「金」メダルへ、いびつな選手構成が、「アリの一穴」になる可能性はある。
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Source: なんじぇいスタジアム@なんJまとめ