阪神新守護神候補にゲラ　常時160キロに迫る剛腕

　阪神が新外国人候補として、前レイズの剛腕・ハビー・ゲラ投手（28）をリストアップしていることが16日、分かった。今春のWBCにパナマ代表として出場し、パドレスに所属した20年には101マイル（約163キロ）を計測した。常時160キロに迫る直球に加えて鋭い横滑りのスイーパー、150キロ台のシンカーでも空振りが取れる。加入すれば、新たな守護神候補として期待がかかる。

　異色の経歴を持つ。元々は内野手で、パドレスに所属した18年には主に遊撃手として13試合に出場し、16打数2安打で打率.125の成績が残る。翌19年に投手に転向し、同年にさっそく8試合に登板。通算61試合に投げ防御率6.43、63回で45三振を奪っている反面、47四死球（故意四球を含まない）を与え、やや制球に課題がある。

　高知・安芸で秋季キャンプ中の岡田監督は前日15日に助っ人の補強ポイントについて「ピッチャー、ピッチャー」と明かしていた。右の中継ぎ、抑えを必要としているのは明白で、今季は岩崎が初のセーブ王に輝いた一方、勝ちパターンの7回や8回を任せられる新戦力を求めていた。湯浅はまだ未知数な部分があるだけに救援候補の外国人投手の人選を進めていく方針だ。

　◇ハビー・ゲラ　1995年9月25日生まれ。パナマ出身の28歳。12年7月にアマチュアFAでレッドソックスと契約。当時は遊撃手。15年オフにパドレス移籍。18年5月4日、ドジャース戦でメジャーデビュー。19年開幕前に投手転向。以降22年レイズ、23年ブルワーズ、レイズと延べ4球団で61試合、主に救援登板で3勝1敗、防御率6.43。23年WBCパナマ代表。1メートル83、86キロ。右投げ左打ち。

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