【WBC】大谷翔平は〝ガッキー超え〟数字も持ってる男　ＷＢＣ韓国戦「過去最高視聴率」の背景

〝ガッキー超え〟の潜在視聴率だ。TBS系で10日中継された、第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）侍ジャパンの韓国戦の平均世帯視聴率が44・4％だったと13日、発表された。WBCで過去最高視聴率。これをけん引したのは大谷翔平投手（28＝エンゼルス）だろう。入手した視聴率資料で、〝アラフォー〟～〝アラ還〟世代の女性をとりこにしていることが分かった。（視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ）

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　WBC中継の過去最高は2006年第1回大会決勝の「日本対キューバ」戦の43・4％で、これを1ポイント上回った。平均個人視聴率も28・9％。国民的な関心をうかがわせた。

　1次ラウンドのほかの試合でも、9日の中国戦（TBS系）は41・9％、11日のチェコ戦（テレビ朝日系）は43・1％、12日のオーストラリア戦（同局系）は43・2％をマークするなど全4試合で40％を超えた。ちなみに、韓国戦の44・4％は、昨年の全番組1位だったサッカーW杯「日本対コスタリカ」戦の42・9％をも上回っている。

　驚異的な数字をけん引したのは大谷といっていい。米・大リーグでも投打の二刀流で成功し、2021年にはシーズンMVPを獲得。WBCは初出場で大いに注目されていた。

　その潜在視聴率は、同じく国民的な支持を得ている女優の新垣結衣（34）を超えるという。潜在視聴率とは、そのタレントが1人で出演した場合、獲得を期待できる視聴率のこと。テレビ、広告代理店業界で内々で使用される数字だ。

　電通関係者の話。

「直近5年で芸能界トップクラスの潜在視聴率は、全盛期の人気があったガッキーで5％程度。大谷選手はこれを超えて7～8％といわれています。その理由の一つは、大谷選手が出場しなかった過去4大会の韓国戦の平均世帯視聴率はおよそ37％で、その数字から大谷選手が初出場した今大会の韓国戦は7ポイントアップしたからです。もちろん一概に比較できませんが、芸能界にはいない素材です」

　韓国戦の男女・世代別視聴率資料では、アラフォー～アラ還世代の女性が熱心に視聴していることが分かった。

　野球は男性が視聴するイメージが強い。だが、当該資料によると、男性35～49歳（M2）は21・2％で、女性35～49歳（F2）は24・2％。男性50～64歳（M3前期）は32・6％で、女性50～64歳（F3前期）は33・2％。いずれの層も女性の方が高かった。

　テレビ局関係者は「一概に言えませんが、〝大谷効果〟はあるでしょう。大谷選手はイメージがクリーンでさわやかで、CMもナショナルクライアントが多い。アラフォー～アラ還世代の女性ウケが抜群です。だからそういった女性が韓国戦にクギ付けになった。ほかに似たようなスポーツ選手としてプロフィギュアスケーターの羽生結弦さんくらいです」と指摘する。

　今大会では「たっちゃん」ことラーズ・ヌートバー外野手（25＝カージナルス）がブレークしているが、大谷の存在感は圧倒的だろう。

〝数字も持ってる男〟が率いる侍ジャパンは16日、準々決勝イタリア戦（東京ドーム）に挑む。

ソース　https://news.yahoo.co.jp/articles/eace6cd98e7e0c7df7c8a3ce8923c269280b752c