大谷翔平＆鈴木誠也、米からチャーター機で帰国　早ければ3・2夜に侍ジャパンVIP合流

３月のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の日本代表に名を連ねるエンゼルス・大谷翔平投手（２８）とカブス・鈴木誠也外野手（２８）が、キャンプ地の米アリゾナ州からチャーター機を利用して帰国する計画を立てていることが２４日、分かった。発着する空港や日時など詳細は不明だが、空港での一般客との混雑を避け、さらに１２時間を超えるフライトでの疲労を軽減することが目的とみられる。移動にも細心の注意を払い、早ければ３月２日夜に侍ジャパンに合流する。

世界一のため、打てる手は全て打つ－。同じ１９９４年生まれの大谷と鈴木がチャーター機を利用して、日本へ飛び立つプランがあることが関係者への取材で明らかになった。ＷＢＣフィーバーが過熱する中、安全面に細心の注意を払い、体調を整えることを最優先する考えだ。

エンゼルスの大谷は２８日（同３月１日午前５時５分開始予定）のアスレチックスとのオープン戦に先発し、藤浪晋太郎投手（２８）と投げ合う予定。カブスの鈴木も、オープン戦や実戦的な打撃練習「ライブＢＰ」で数多くの打席で実戦感覚を養ってから帰国する。具体的な到着空港や時間は不明だが、早ければ３月２日に到着する見込みだ。

同学年の２人は「誠也」、「翔平」と呼び合うなど仲がいい。機内のＶＩＰな空間で、人目を気にせず、リラックスできるメリットがあり、十分に休養して日本に降り立つことが可能だ。野球談議やＷＢＣへ向けた〝作戦会議〟が行われるかもしれない。

３月３、４日に開催される中日との壮行試合（バンテリンドーム）にメジャー組は契約などの事情で出場できないが、集結の場は名古屋になりそうだ。すでに合流し、宮崎で強化合宿に参加しているダルビッシュ（パドレス）に加え、大谷と鈴木がそろう。あとは、吉田（レッドソックス）、ヌートバー（カージナルス）が６日の阪神との強化試合（京セラ）までに合流する見通しだ。

今回のチャーター機での移動には、体調面へ万全を期す狙いがある。通常、アスリートの場合、体内時計を整えるための時差調整には１時間＝１日が必要、といわれる。米アリゾナ州と日本の時差は１６時間。２人の到着は３月２日とみられ、時差調整も十分にできないまま、９日の１次リーグ開幕戦（対中国）に挑まなければならない。

だからこそ、コンディショニングにベストを尽くすため、チャーター機で帰国する。３大会ぶりの世界一へ、移動も最善を尽くす。