場面は2点差を追う5回先頭だった。フルカウントからの8球目、広島先発・森下の147キロ直球をはじき返すと、三遊間を破る左前打となった。この一打で甲子園は拍手喝采の大盛り上がり。続く中野が三ゴロに倒れ、二塁に滑り込んだ糸井はあえなくアウトとなったが、ベンチに引き揚げる際には、満員の甲子園から再び大きな拍手が巻き起こった。
引退試合では相手投手が直球のみで勝負する“お約束”もあるが、この日の阪神―広島は、CS争いの直接対決で、負ければシーズン負け越しが決まる土俵際。真剣勝負の森下から見事に放った。
投手として日本ハムに入団しながら、野手に転向して通算1754安打。6年連続、通算9度の打率3割を達成するなど、大打者となった。試合前の打撃練習では快音を響かせ、「(引退を)撤回しようかな。見た?あの左中間の」と上機嫌だったが、ついに雄姿を見られる最後の日を迎えた。
13日に行われた引退会見では、白い歯を見せ、スッキリとした表情で「昨日、泣きすぎて一睡もしてないので今日は泣きません」と終始、笑顔を貫いていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/293aa88535ec3a98ab295486fb9b6d9b4be98de4
本日引退試合!糸井嘉男選手、見事レフト前ヒットを放ち大歓声!#hanshin #虎テレ #阪神タイガース #イチにカケル! #ありがとう超人糸井 pic.twitter.com/P0XsEZR2bX
— 阪神タイガース (@TigersDreamlink) September 21, 2022
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ