日本ハム新庄ビッグボス続投は決定的 2年目へ担当記者が見た「収穫」と「課題」

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 【収穫】

 新庄監督は新人6選手を含む11選手を1軍デビューさせるなど、ここまで12球団最多の64選手を起用した。BIGBOSS就任直後に自身のツイッターで「僕と一緒に戦って行く選手全員を1回は、あの大歓声の1軍のグラウンドに立たせる事を、ここで約束します」と発信。“公言”通りにタイミングを計りながら経験値という成長要素を与え続け、プロ初勝利は4人、プロ初安打は8人が記録。地道にまき続けた種は、少しずつ芽吹いてきた。

 前例にない采配や選手起用は、チーム全体の野球の幅を広げた。攻撃面では2ランスクイズ、満塁エンドラン、重盗などの奇策を多用。セオリーにとらわれない柔軟な発想をチーム全体に植え付けた。堅守が特長の谷内を好機で代打起用し、勝負強さを発揮させるなど、選手の新たな一面を引き出す用兵も多い。新庄監督が「開幕4番」に抜てきし、首位打者争いで独走する松本剛も、その1人だ。

 来季は「ガッチガチでいく」というレギュラー陣に誰を抜てきするか。精神面も含め、BIGBOSSイズムを体現できる戦力の見極めは十分にできた。

 【課題】

 新庄監督はここまで全試合で打順を変えて試合に臨んだ。後半戦から、捕手とDH以外のメンバーを固定した戦いを予告していたが、チームを襲ったコロナ禍で実現できず。松本剛を除いて、調子を見ながらの日替わりスタメンが続いた中で、打線の軸となりそうな清宮ら若手野手が、突出した成績を残してブレークするには至らなかった。

 多彩な作戦を用意した新庄監督だったが、同時に選手が確認するブロックサインも複雑化。状況的に“あり得ない”作戦もBIGBOSSなら…と、うのみにして失敗に至ることもあった。奇策にも動じない精神面の強さはチーム全体に浸透したが、サインを完璧に遂行するための全体的なスキル不足は否めなかった。

 投手陣で奮闘したのは大卒新人で開幕投手を務めた北山や、中継ぎとして奮闘した吉田ら少数。先発陣は昨季までの主力である上沢、加藤、伊藤に続いて先発ローテに定着した投手はいない。ブルペンも役割を固定できないまま、シーズンは終わろうとしている。新庄監督は就任会見で「チームに投手3人、野手4人のタレントをつくり上げていけば、楽しいチームになる」と言ったが、投打での新たなタレント育成は来季の巻き返しへ必須となる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c25fa22258d6c03ea3b68fbdde71575ea9aca060

6: 名無しさん 2022/09/04(日) 12:55:08.09 ID:szZkyh6kd
地道にまき続けた種は、少しずつ芽吹いてきた。


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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ

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