エンゼルスに完敗し、静まり返ったレイズのクラブハウスでフィリップスはそう言った。8点差がついた八回。それまで右翼を守っていた自称「米国のショウヘイ」がマウンドに上がった。
昨季の登板で150キロを超える速球を投げたが、この日は時速85キロ前後の“チェンジアップ”を投げ続けた。カウント1-1から外角高めの88キロを捉えられた。時速175キロの弾丸ライナー。右翼フェンス直撃の二塁打にされた。
「僕は彼が非常にパワーのある選手だと聞いていた。でも、きょう僕が見たのはフェンスに当たる打球だった。もしかしたら僕のボールを初めて見たからかもしれない。僕が見てきたのはホームランを打つ姿だ。なのにきょうの彼にはできなかった。果たして、僕は彼をいい打者に見せることができたのだろうか?」
そう真顔で言ったフィリップスは、二塁打がメジャー100本目の本塁打になる可能性があったことを伝え聞くと、すかさずジョークを口にした。「僕は二塁にいる彼を見て思ったよ。もう少し筋トレが必要なんじゃないか、ってね。だって、聞いていた打撃とは違ったからね」。さらに速球を封印した理由を問われると「もし直球を投げていたら三振になっていたかもしれない。そしたら日本のファンは僕のことを嫌いになるだろうから。今日の二塁打でみんながハッピーになった。ホームランを打たれなかった僕もハッピーだ。ウィンウィンだ。あとは前に進むだけだ」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f9a27e7abe7d885fefd192d67cf198885df2b65
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ