https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/304051
新庄監督(50)に拍子抜けした向きも多いのではないか。
というのも先日、報道陣から佐々木朗希の対処法を問われると、「誰もビビってないよ。楽しみでしかない」とした上で、「全員にセーフティー(バント)させます」と、なんらかの奇襲を仕掛けることをほのめかしていたからだ。
キャンプ中の練習試合では阪神の藤浪に対し、先頭から3者連続でセーフティーバント。開幕投手にドラフト8位ルーキーの北山を指名したり、打順やスタメンをとっかえひっかえしながら、時にはテレビ中継の解説者や評論家が首をひねるような“新庄流”で野球をやってきた。その根底には、選手の育成に加え、就任以降もたびたび口にする「日本ハムから新しい野球を広げたい」という思いがあるからだろう。
しかし、いざフタを開けると、この日は「新庄流」の采配は見られず。事前に言っていた「セーフティーバント」にしても、1打席を通して試みる選手はひとりもいなかった。結果として試合には勝ったものの、佐々木朗希との勝負に関していえば、安打はおろか四球すら選べずに完敗だ。
真っ向勝負という極めて正当な戦い方を選んだのに、どこかもの足りなさを与えてしまうのは新庄監督ならではか。
そういえば、今年2月に出版した自著「スリルライフ」ではこんなことを書いている。
「最近だと、みんな僕の行動の裏読みまでしてくるんですよ。『新庄がこういうことを言っているのは、本当は別の狙いがあるんじゃないか』って。そういうのまで超えなければならないから大変なんです」
期待のハードルが高まっていることはすでに新庄監督の負担になっている。シーズンは始まったばかりだが、これまでの言動が今後も自分の首を絞めていくことになるかもしれない。
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ