新庄ビッグボス、上沢監督に全権委任「ベンチ入らないから」

　日本ハム・新庄剛志ビッグボス（５０）からの指名で、上沢直之投手（２８）が２６日のオープン戦初戦となるＤｅＮＡ戦（名護）で“代理監督”を務める。ビッグボスからは自身がベンチに入らないことも伝えられ、全権委任で指揮を執ることが２５日、決まった。上沢はこの試合に先発で１イニングを投げる予定。登板後にベンチで采配を振り、“監督デビュー”を果たす。

　発端は昨年１２月にビッグボスが自身のＴｗｉｔｔｅｒで「オープン戦　初戦の試合を　上沢監督でオーダーを組んでもらい戦ってもらいます」と宣言。だが、“上沢監督”の仕事はオーダー決定でとどまらなかった。

　ビッグボスから「投げ終わったらアイシングして、すぐにベンチに戻って」と伝えられた上沢。さらに「ベンチに入らないから、俺」とも言われ、全権委任の監督を任されることになった。これには「ゲームでしか（チームを）動かしたことないから」と笑うしかなかった。

　そんな上沢監督に早くも試練が訪れた。先発オーダーは「１番は僕の中で近藤と決めていた。４番は期待を込めてジェイ（野村）に打ってほしい」と話していたが、この日の走塁練習で野村が左足首を負傷し、試合目前で構想が崩れ去った。

　「結構、変わってくるんですよ。あいつがいなくなったら」と頭を抱えた上沢監督。「多分、４番はマンチュウ（万波）になるかも」とビッグボス期待の将来の主砲候補を軸にオーダーを構成する。

　さらに、ビッグボスが進める走塁改革に沿って「なるべく足は使いたい。いい捕手でも盗塁阻止率は３割８分。１０回やったら６回成功する」と機動力野球を展開するつもりだ。

　「全然、楽しみじゃない。自分のことで精いっぱい。自分の結果を良くしたいので頑張ります」と意気込み？を語った代理ボス。新庄ビッグボス発案の上沢ハムがどんな試合を見せるか、注目だ。
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