転載元: https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1634786779/
先の育成ドラフトで指名された14名の若者たちがどのような未来を思い描いているのかは様々だ。ただ、それでも彼らは「育成でもいいのでプロに行きたい」との意思を示した可能性が高い。
ドラフト前に、NPB各球団は興味のある選手を対象に「調査書」を届ける。これは統一様式ではないため細かな記述内容は異なるのだが、「育成指名の可否」を問う欄は必ず設けられている。
基本的に球団は選手の意思確認をしたうえで指名に動くことになっている。
「育成指名を拒否する選手は少なからずいます。本人はもとより、家族や学校の指導者が反対する場合もあります。ほら、あそこを守っている選手もそうですよ」
ある日、スカウトと試合を観ていたときに「彼はそのチームに支配下で指名されたから、結果的に良かったですけどね」と、セ・リーグの某外野手を指さしてそんな話をしてくれたことがあった。
ならば、どのようにして育成指名で入団してもらえるのか。ホークスはそれを考えた。
実はホークスのスカウトたちは「虎の巻」をいつも持ち歩いている。
球団内では「スカウト本」と呼ばれるその冊子には、ホークスの球団理念や遍歴、さらに施設の紹介が写真つきで掲載されている。一般人の我々が目にする学校案内や会社案内のようなものを、ホークス球団は毎年製作しており、それを選手はもとより家族や学校関係者らに配って、球団の魅力をより分かりやすく伝えているのだ。
その冊子の中には過去に育成枠から支配下登録された選手の一覧もある。千賀や甲斐、さらには周東佑京、現在売り出し中のリチャードら錚々たる名前が並ぶ。
また、セカンドキャリアについても記載されている。
これがミソなのだ。ホークスはこの部分が非常に手厚い。
毎年この時期になると行われる戦力外通告は、どの球団でも、大抵ものの数分で終わってしまう。だが、ホークスの場合はその後別室に移動して、別の球団担当者からセカンドキャリアについて話を聞く時間が設けられている。
「実績を残されたベテランの方や現役続行希望が強い方などを除きますが、原則的に全員に球団も含めたソフトバンクグループへの『セカンドキャリア』の案内をするようにしています」(球団フロント)
もちろん当日は「頭が真っ白」という選手も少なくない。その場合、希望者には後日改めて1時間ほどの面談の機会も設けているのだという。
後藤芳光球団社長兼オーナー代行の「選手もソフトバンクグループの一員でありファミリー」との持論に基づき、球団は「野球選手として大成しなくとも、次の世界で成功する機会を用意するのもプロスポーツ事業としての役割」と考えている。「その中でどのような職種、業種に興味があるのか。希望する地域はどこなのか、などといったお話をしています」という。
やはり多いのは球団職員への転身だ。昨季も、育成選手でユニフォームを脱いだ古澤勝吾、野澤佑斗、日暮矢麻人の3人が、現在は球団のスポーツ振興部に従事している。同部にはやはりOBの帆足和幸や新垣渚、城所龍磨らがいる。
球団としては「まず野球の現場に近いところから」という配慮で野球教室の講師などを務めるこの部署に配属されるケースが多いが、それはサラリーマン生活への準備期間との意味合いもある。2、3年の社会人経験を経て部署異動をし、営業職やファンクラブ運営担当を任されていく人材も見られるようになった。また、引退後すぐに東京のソフトバンク本社でサラリーマン生活をするホークスOBも数名いる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9aa1f17f9e18d78e9b0492dd2f4081b886836c5f
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Source: なんじぇいスタジアム@なんJまとめ