【東京五輪】組織委・武藤事務総長「やればできる、勇気与えた」　閉会式から一夜「あっという間」

　東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長（７８）が五輪閉幕から一夜明けた９日、都内で報道陣の取材に応じた。

　コロナ禍での前例のない五輪を終え「始まってみると、あっという間だったが、１４年からの７年半の準備期間は大変長く感じた。道のりの中でたくさんの困難に直面したが、１つ１つ解決して、山や谷をいくつも越えた。感慨深い」と、安堵した様子で話した。コロナ対策は機能したとし、「やればできる。コロナ対策を講じながら開催したことの意義。人々にも勇気を与えた」と強調した。

　今後は２４日に開幕するパラリンピックの運営が焦点となる。観客上限については、今後国際パラリンピック委員会（ＩＰＣ）や政府、都などとの協議で決定されるが、感染状況は五輪開幕時よりも悪化しており、無観客は不可避とみられる。また、パラ特有の感染症対策について「五輪とは違う特色がある。パラアスリートの中には基礎疾患をお持ちの方もいらっしゃるし、一緒に行動される介助者の方もいる。きめ細やかな対応、配慮が必要」と見解を示した。