中日・福（29登板 防2.55）5000万→4300万「5000万も貰ってたった29登板。そら下がるやろなあと」

　苦難を経験した福の表情は凜（りん）としていた。２１日の契約更改交渉で、今季年俸５０００万円から７００万円ダウンの４３００万円で更改。それでも「５０００万円もらって２９試合しか登板していないので、そらそうやろなと」と冷静に受け止め、来季へ向け「一番低く見積もって４０試合。防御率は２点台」と自らにノルマを課した。

　昨年１０月に国指定の難病「黄色靱帯（じんたい）骨化症」の手術を受けた左腕にとって、プロ８年目は特別な一年になった。５月５日の巨人戦（バンテリンドームナゴヤ）で１軍マウンドに復帰すると、１イニングを無失点に抑えて白星をゲット。寒暖差のある６月に左脚の違和感で一度は出場選手登録を抹消されたが、最終的には２９試合の登板で１勝０敗１２ホールド、防御率２・５５で終えた。

　「思ったより早く復帰できて、振り返ったら出来過ぎです」。一方、反省するのは症状が出た６月下旬から、９月６日に復帰するまで２カ月あまりを要したこと。ただ、その期間も細かい体調の変化に一喜一憂せず、順応していくメンタルを養った。

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