前DeNA・池谷蒼大が「ハヤテ２２３」トライアウトで打者4人無安打１奪三振の猛アピール　フォームも原点の上手投げに戻す

　地元のマウンドで池谷が躍動した。静岡新球団・ハヤテ２２３の入団トライアウト２次試験に参加した左腕は、シート打撃で打者４人に対して１０球を投げ無安打１奪三振。静高の大先輩でもある赤堀監督が捕手の後ろで熱視線を送る中での好投。「ヒットが打たれなかったのと、四球を出さなかったことが良かった」と白い歯を見せた。

　２０年ドラフト５位でＤｅＮＡに入団。２２年４月２１日の阪神戦で初勝利をマークするも、これが１軍での唯一の白星となり、先月３日に戦力外通告を受けた。再起を懸けたマウンドは、高校時代に何度も試合をした清水庵原球場。球場入りも参加者の中で一番乗りの７時半。「気負いすぎました」と恥ずかしそうに笑った。

　フォームも原点に戻した。ここ２年間はサイドスローで投げていたが、約１か月前に上手投げに変更。持ち味の小気味よいテンポの投球も復活し「自分の投げたい形の上から投げて、結果が少しは出せた」とニッコリ。赤堀監督は「ピッチャーで良かった選手がいた」と２日間の試験を振り返った。２２日のオーナー会議で正式に承認を受け、トライアウト合格者は今月下旬から来月上旬に発表される見通しだ。

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