DeNA牧、東に近寄り「いいボールがいってますよ。粘りましょう」と激励

　７回まで１点にしのいでいた東が、同点の８回に長野に勝ち越しの被弾。ショックの左腕は肩を落とし、動けなかった。続く吉川に一塁内野安打と二盗を許すと、牧は二塁から東に近寄り「いいボールがいってますよ。粘りましょう」と激励。東は後続を断っていた。

　東は牧の逆転弾にベンチから飛び出し、喜びを爆発。人目をはばからず泣いた。「本当に報われたと思った。牧がベースを１周している間にどんどん込み上げてくるものがあった」。ここ４試合は勝てずに苦しんでいたが、チーム勝ち頭の９勝目。冷静さが持ち味な左腕が、愛工大名電高時代に甲子園出場を決めた時以来の涙。登板の度に記念日を名付け、モチベーションにする東は「きょうは号泣記念日です」と笑った。

　三浦監督は「いいんじゃないですか。東の好投に牧が応えて、皆でカバーして。８回にリードされて悔しい中、ひっくり返してくれた。チームですからね」と投打の柱がかみ合った逆転劇を喜んだ。
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