日本ハム万波自己最多14号逆転2ラン　5番降格に発奮「やっぱり4番を打ちたい」

　値千金の１発は、先制を許した直後の七回に飛び出した。無死一塁。万波が平良の初球、スライダーをフルスイング。打球は左翼防球ネット最上段を直撃するあわや場外弾となった。「きょうの平良投手すごかったですし、チャンスがないなかで最高の形になりました」と笑顔が弾けた。

　新庄監督は「あれ、送りバント出そうかと思ったの。で、１球とりあえず打たせてみたら、打っちゃった」と笑いながら明かす。万波は「打席にいたんで聞いてないです。全然、打つ気満々で待っていました」と苦笑いした。

　この日は５月３０日以来２１試合連続で務めていた４番から５番に打順を替えた。新庄監督は「オールスター明けまで試してる感じ。競争も含めてね」とこの日４番に据えた清宮、３番・野村とともに３人で競争させていく狙いを説明する。

　それでも万波は「悔しいというか、やっぱり４番を打ちたい」ときっぱり。この日でシーズン自己最多を更新する１４号としたが、そこも通過点。「２０本、３０本とどんどん伸ばしていけるように頑張りたいです」と打ちまくって４番の座を勝ち取る思いだ。
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