最下位脱出の日本ハム新庄監督、采配的中でガッツポーズ「今日は寝られない、気持ち良すぎて」

　日本ハムが八回に逆転勝ち。新庄政権２年目で開幕カードを除いて初の単独５位に浮上した。

　子どもの日に会心の逆転勝ち。渾身（こんしん）のガッツポーズも飛び出した新庄監督は「今日は寝れない。気持ち良すぎて」と興奮を隠せなかった。

　新球場がお祭り騒ぎとなったのは１点を追う八回。楽天２番手・西口から先頭の五十幡が右前打で出塁し二盗に成功。アルカンタラが右前打などで二、三塁とした。

　ここで松本剛が右犠飛で同点。なお１死一、三塁から万波が右中間に勝ち越し２点二塁打を放った。さらに、細川のスクイズが決まると、新庄監督からガッツポーズも飛び出した。

　子どもの日に２６３４２人が集結。ファンを喜ばせた指揮官は勝利が決まると再びガッツポーズ。子どもも大喜びで、「ねえ、それが一番うれしい。本当に子どもたちにいい試合みせられたのは、選手の成長で、すごく嬉しい。ひとりでも多くプロ野球選手になりたいと思うと思うので」とうなずいた。

　自身の采配も的中。細川が成功させたスクイズの場面は「なかなか試合出る機会ないが、去年からずっと、無茶苦茶な作戦でいろんなことをさせて、その経験があったからこそ、ああいう場面で一発で決めてくれて。ヒットを打った選手より嬉しかった」と会心の笑みを浮かべた。

　４月後半から投打がかみ合い始め、５月は３勝１敗で借金５。「選手が本当に成長してくれている喜び。去年からやらせてもらってきて、やってきたことは間違いなかったという気持ちになって、嬉しくなりましたね。今日は落ち着けなかった。嬉しかったなあ」。監督２年目、新庄日本ハムが勢いに乗り始めている。