伊藤大海「今日がラストチャンスだと思って頑張ります」　新庄監督がローテ剥奪示唆

　日本ハムの伊藤大海投手（２５）が背水のマウンドに立つ。２日の西武戦（ベルーナドーム）での先発を前に「やるだけやって悔いの残らないように、ラストチャンスだと思って頑張ります」と覚悟を示した。

　伊藤は２５日のオリックス戦（エスコンフィールド）では４回を自己ワーストの６失点でＫＯされた。今季は４度先発し０勝３敗、防御率５・８２と低迷。ＷＢＣに出場した先発投手の中で日米含めて唯一勝ち星を挙げられていない。

　この間は「意欲的にというか、少し違ったことをやってみようかな」と復活へ取り組んだ。特に、「普段は絶対ない」というブルペンで異例の３連投。「ちょっと自己満足みたいになったのは反省点」としつつ、「少しのことは気づけたので、そこはうまいこと持っていけたらなと思います」明かす。

　その一つがフォームの修正だ。前回登板後、建山投手コーチは「もともと下半身をしっかり使って投げるタイプではないんですけど、それにしても上半身に頼りすぎ」とフォームの崩れを指摘。コーチ陣のアドバイスを受けて体の開きをチェック。伊藤も「いい感じに持ってこられている。コーチには感謝したいです」と話した。

　新庄監督も２５日の試合後には「次こういう投球だったら考えますよ」とローテ剥奪を示唆している。思いつくことをやり尽くして臨む崖っぷちのマウンド。伊藤は「ここでつかめるかつかめないのか、自分自身との戦い。気張らずというか、自分らしく楽しんで、その結果がどうであれ、現段階の評価がそこだったということなので、受け入れられるように、しっかり結果はついてくると思うので準備していきたい」と腹をくくった。
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今日で先発伊藤も見納めか