2点ビハインドの五回2死満塁。これ以上の失点は致命傷となる場面で首脳陣は投手交代を決断した。試合のターニングポイントで降板を命じられ「先発で5回も投げられない。去年と全く一緒だし何も変わってない」と強く自分を責めた。ゲームから降りると大粒の涙を目に浮かべ、真っ直ぐにグラウンドを見つめ続けた。
一回は2者連続三振を含む3者凡退と上々のスタートを切った。しかし、胸中には嫌な予感を抱いていた。「気を抜いたらボールが荒れたり弱くなったりするんじゃないか。フォームがバラバラなイメージがあって初回から何とかコントロールしていこうと思って投げていた」。綱渡り状態の投球で乗り切れるほどプロの世界は甘くない。二、三回には追い込みながらも決め球を痛打され、早々と2点を失った。
翌日は試合のない月曜日。惜しみなく中継ぎをつぎ込めるこの試合で、首脳陣は早めの継投に踏み切った。試合前から思い描かれたプラン通りの策だったが、上原の受け止め方は違った。「シーズンは長い。中継ぎは多い人で50、60試合ぐらい投げなきゃいけない。先発が早々と降板すると試合展開は苦しくなる。リリーフが投げている姿を見て、もうちょっと頑張りたかったなと思いました」。先発、中継ぎ両方の経験があるから、自らの不甲斐なさを心底悔やんだ。
助っ人のポンセが負傷離脱し先発ローテの台所事情は厳しい。シーズン序盤に訪れた危機的状況を乗り越えるため、建山投手コーチは左腕の秘めた能力に期待を寄せる。「きょうは総動員で行くということで細かい継投になった。来週も、もちろん先発投手としてマウンドに上がってもらいます」と次戦の起用法を明言し、巻き返しを願った。
結果を積み上げることでしか、信頼は得られない。上原は「6、7回いかないとローテーションで回れる投手ではない。そこら辺の覚悟を持って1週間を過ごさないと」と自らに言い聞かせ、球場を後にした。次戦が正念場。最後までマウンドを守り抜く。
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上原の課題は見つかったんか?
去年と同じ事をやっていたのか?
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ