鈴木誠也WBC辞退濃厚　左脇腹張りでオープン戦回避、関係者「開幕に間に合わせるのも大変かも」

　侍ジャパンに大きな試練が訪れた。カブス・鈴木誠也外野手（28）が25日（日本時間26日）、左脇腹の張りを訴え、「4番・右翼」で出場予定だったジャイアンツとのオープン戦の出場を回避した。球団は26日（同27日）にMRI（磁気共鳴画像法）検査を行う予定。日本代表の中軸として期待されていた3月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）への出場を辞退することが極めて濃厚になった。

　ニック・フランジェラ・ヘッドトレーナーと話し合った後、クラブハウスに引き揚げ、球団は左脇腹の張りと発表した。「MRI検査を受けることになるが、週末なので検査結果が出るまでに時間がかかるかもしれない」とチーム関係者。鈴木はトレーナー室で約2時間半の治療を受けた後、通訳が運転する車で施設を後にした。

　脇腹の故障は、一般的に回復に時間を要する。「開幕に間に合わせるのも大変かもしれない」と不安を口にする大リーグ関係者もいた。また、地元テレビ局「マーキー・スポーツ・ネットワーク」の解説者は、オープン戦の中継の際に「脇腹は非常に（野球の動きで）重要なところ。WBCへの派遣は球団として難しいのではないか」と伝えた。検査結果を待って球団の方針が示される予定だが、出場辞退は避けられない見通しとなっている。