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午後5時半過ぎ。トークショーを待つ控室で、松本剛は一報を確認した。ソフトバンクが近藤の入団を正式に発表。通算打率3割超えの巧打者の移籍はチームにとって大きな痛手だが、今季のパ・リーグ首位打者は力を込めてこう言った。
「近藤の代わりにはなれないが、僕がチームを引っ張っていこうという気持ちは、より一層、強くなりました」
高卒同期入団で苦楽を共にした戦友。FAに際して悩んでいる姿を近くで見て、相談も受けた。「当事者ではない僕らが軽はずみな発言はできない」と、言葉を選んで伝えたのは「近ちゃんが思う最高の決断をすればいい」。石川慎吾(現巨人)に続く同期の移籍に「本音は寂しい」というが、友達だからこそ後ろ髪を引くような発言はできなかった。
最後の最後まで、近藤はチームのことを考えていた。「近藤の性格を知っている人は分かると思うが、自分だけのことだけを考えられるタイプではない。周りのこと、ファイターズのチームのこと。ずっと気に掛けていた」。残留か移籍か。悩みに悩んだ末の決断だからこそ、最後は本人の決心を尊重した。
近藤の抜けた穴は大きい。「正直、抜ければチームとして(日本一は)きつくなると感じていた。抜けてほしくないというのが本音だった」。戦力ダウンは否めないが、松本剛は「チームとして引きずっていてもしょうがない。勝てるチームに少しでも近づけていきたい」と、チームの先頭に立って穴を埋めていく覚悟はある。
今季は新庄監督が掲げた「トライアウト」の下、故障者を除く支配下全選手を1軍で起用し、戦力の底上げを図ってきた。総力を挙げ、最下位からの下克上、そして日本一へ。松本剛は「まずはキャンプ初日から、例年よりも万全な状態で臨みたい」と力強く言った。
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ