甲子園 近江高・山田『いかせてください!!!』

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1: 名無し 2022/03/30(水) 19:37:26.47 ID:IA3uzXBI0● BE:784885787-PLT(16000)

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<センバツ高校野球:近江5-2浦和学院>◇30日◇準決勝
近江が滋賀県勢初の決勝進出を決めた。山田陽翔(はると)投手(3年)が死球を左足に受け、
激痛に耐えながら延長11回を170球の2失点完投。エース右腕の熱投に応え、女房役の大橋大翔捕手(3年)がサヨナラ3ランを放った。
代替出場校の決勝進出は史上初めて。31日の決勝で滋賀県勢初の優勝を懸け、
4年ぶり4度目の頂点を狙う大阪桐蔭とぶつかる。18年以来の近畿勢対決で、開始は午後0時半の予定。

左翼席に吸い込まれた大飛球を、山田は三塁側ベンチから見た。瞬時に飛び出したナインの一番後ろから、
ガッツポーズでグラウンドへ。延長11回、女房役の大橋がサヨナラ3ランで激闘を終わらせてくれた。
校歌のための整列。正面を向いたまま、隣の大橋に「ナイスバッチ」とささやいた。「ありがとう」の返答にほおが緩んだ。

1-2の5回。最悪のアクシデントに襲われた。左の足元に死球を受けた。激痛にもんどり打った。臨時代走が出され、交代やむなしの空気が流れた。

「なんで山田が…」。多賀章仁監督(62)は交代を覚悟していた。だが、黒ずみ始めていた足首に氷をあて
、テーピングを固く巻き付けた背番号1は顔をゆがめながら「いかせてください」と懇願した。
足を引きずってマウンドに向かった。打席では踏み込めずに不格好にスイングし、はいつくばるように一塁まで走った。
そのたび、場内からどよめきと拍手が飛び交った。
「痛みがないと言ったらうそになる。自分はエースなのでマウンドを譲るつもりはなかった。大橋を信じてミットに投げ込むだけだった。
軸である自分が折れてしまえばチームもズルズルといってしまう」

主将の気迫に応え、近江は7回にスクイズで同点。どちらも譲らず、延長戦にもつれ込んだ。そして11回。
「おら~!」。甲子園の銀傘に山田の雄たけびが反響する。170球目で、4番鍋倉を投ゴロに仕留め。
その裏にサヨナラ決着した。多賀監督は11回まで鬼神のごとく腕を振り続けたエースの姿に
「なんであんなことができるのか。感動しました」と試合中に涙を流していた。

「滋賀で日本一になりたい」と地元近江に進んだ山田。昨夏の甲子園で4強。昨秋は右肘痛で投げられず、
近畿大会8強で敗退。故障しにくい投球フォームに改良し、硬い股関節のケアにも取り組み、
スケールアップして聖地に戻ってきた。京都国際の辞退で得た出場権。
いよいよ、目標の日本一が眼前に迫った。「あと1勝なので、チーム一丸で頑張ります」
。魂を注いだ山田の甲子園がクライマックスを迎える。【柏原誠】


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Source: なんJ 高校野球まとめ速報

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