そんなビッグボス野球を実現する上で鍵となるのが、捕手から中堅をつなぐセンターライン。とりわけ二遊間を誰に託すのか気になっていた。10日の新庄監督は二軍キャンプ地の国頭村へと視察に出向いたが、私はあえて一軍キャンプ地の名護に残り、候補者をじっくりと見させてもらった。
まず感心したのは鍵となる二遊間に新庄監督がカンフル剤を投入していたことだ。目に付いたのはドラフト3位の新人遊撃手・水野達稀(21=JR四国)に高卒2年目の細川凌平(19)といった未知数の〝新顔〟たち。右ヒザの故障で7日から国頭でリハビリしているドラフト9位新人で戦力の呼び声高い上川畑大悟(25=NTT東日本)もシーズン中には構想に入ってくるはずだ。
3選手に共通しているのは強肩かつ50メートルを6秒前後という俊足の持ち主で、脚力を生かして守れる選手である点。近年の日本ハムは二遊間のレギュラーを固定できずにいた。2016年の日本一を知る中島卓也(31)はベテランの域に入り、13年ドラフト1位・渡辺諒(26)、16年ドラフト2位の石井一成(27)などの候補はいても定着までには至っていない。栗山前監督が10年の長期政権で踏み切れずにいた世代交代にも、新庄監督は迷わずメスを入れてきた。
他球団を見渡しても、昨年は阪神で新人の中野拓夢が正遊撃手に定着して盗塁王に輝き、パ・リーグを制したオリックスでは高卒2年目の紅林弘太郎が台頭した。
遊撃は内野の要だが、能力さえあれば任せる人材にプロでの年数や年齢は関係ない。新庄監督もそう考えているのは選手の配置から分かるし、こんなところにも「新しい日本ハムをつくる」という強い決意が感じられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e99d15385e70629100d093345044314f15196223
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Source: ファイターズ王国@日ハムまとめブログ