異色すぎる経歴の持ち主だ。東京・港区出身。会社経営者の父と航空会社のキャビンアテンダントの母の間に生まれた。中学は中央区立銀座中学に進み「(商業施設の)銀座シックスにも行っていました」と振り返る超都会っ子だ。
野球の経歴も異色で、小学1年から「月島ライオンズ」で野球を始めたが、中学ではチームに所属せず個人トレーナーをつけて練習。さらに高校は甲子園出場を目指さずに、米国の「IMGアカデミー」へと進学。「5歳のときに母とロサンゼルスに旅行に行って試合を見たとき、僕もここでやりたいと思った。NPB、そしてMLBで活躍するために何がベストか考えた」と、当時は「towel(タオル)」も読めないほどの英語力だったが、自らの海を渡る決断をした。
MLB選手も多く輩出している名門。周囲にはドラフト1巡目指名を受ける選手や、歴代1位の762本塁打を放ったバリー・ボンズ氏の息子、元巨人の上原浩治氏の息子もいたという。ドラフト指名を受けた際には、上原氏から祝福の言葉を授かった。
陸上の山県亮太やテニスの錦織圭らも練習拠点としていたほど環境は充実している。大橋は現役時代にメジャーで盗塁王争いを演じていた野球のコーチのみならず、五輪の金メダリストを育てた陸上のコーチにも指導を受けた。3年間で50メートル走のタイムは6秒3から5秒8(機械計測)まで短縮。俊足を生かし、部員数約300人で〝10軍〟まである同アカデミーで、トップチームにまで上り詰めた。
MLB挑戦も視野に卒業後1年間を米国で過ごし、BC茨城に所属した今季は55試合に出場。チーム最多28盗塁をマークした。DeNAは昨季まで2年連続で盗塁数はリーグ最少。今季も12球団最少の30盗塁(22日時点)となっているだけに「それを打開できるように期待されていると思うので、その期待に応えられるようにしたい」と意気込んだ。
米大リーグ、マリナーズなどで活躍したイチローを目標に掲げる20歳。「新しい道を切り開く、第一人者になりたい」と大きな希望を抱き、異色すぎる新スピードスターが横浜の歴史を切り開く。
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Source: ベイスターズ速報@なんJ