しかし、私が日本サッカーについて質問をすると、彼の声は急に熱を帯びはじめた。ザックはこれまでいくつものイタリアのトップチームを率い(ボローニャ、ウディネーゼ、トリノ、ラツィオ、ミラン、インテル、ユベントス……)、多くの勝利を手に入れてきた。だが、若きサムライたちを率いた4年の経験は、彼の心の中でも特別な場所を占めているようだ。 そんな彼に、時代を問わず、日本人プレーヤーのベストイレブンを選んでもらった。
――ではGKからいきましょうか。
「もし11人しか選べないなら、その中にGKはいない。残念ながらトップ11に入れるようなGKはいない。優秀なGKはたくさんいたが、絶対的なチャンピオンではなかった」
――アルベルトがそう言うなら、11人をフィールドプレーヤーで選ぶことにしましょう。では一応クラシカルなフォーメーションに沿って、右サイドバックから始めましょう。
「内田篤人だね。彼のような選手を持つのは全ての監督にとって喜びだと思う。なぜかわかるかね? 彼の強さは、その確かさにある。サイドバックの仕事を常に確実にこなしてくれる。思いつきでストライカーの真似や、その他のポジションのプレーをしてみて結局失敗するということは皆無だ。そのプレーはレベルが高く、たとえ目をつぶっていても彼がそこにいてくれることがわかる。全幅の信頼を置くことができるんだ」
――では左サイドバックは?
「それはもう長友佑都と言うしかないだろう。まるでエンジンを搭載しているかのような選手だ。疲れを知らず、いつも、いつまでも走り続けくれる。だから彼がいるだけで、相手チームに対して数的優位にたっているような、そんな錯覚に陥るんだ」
――センターバックはどうでしょう?
「今はイタリアのサンプドリアでプレーしている吉田麻也だ。タイミングを読むのがとてもうまく、ポジショニングのセンスがあり、空中戦にも強い。それだけではない。人間的にも彼のような選手がグループの中にいることは非常に重要だ。いつでもチームメイトに手を貸すことができる。
つづく
スポルティーバ 10/6(水) 10:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/42da438631ccc9abc4f8f18528fa41415655acf8
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Source: サカラボ | サッカーまとめ速報