キャッチャーとして、プロ野球史上最多となる2963試合の出場数を誇り、ゴールデングラブ賞を6度受賞した谷繁元信さん。
プロ野球の審判からは、「谷繁選手のキャッチングが一番見やすかった」という声が出てくるほど、高い捕球技術を備え、ピッチャーとの信頼関係を築き上げてきた。
ピッチャーを生かすには、キャッチャーの力が絶対に必要となる。キャッチングやワンバウンドストップについて、プロならではの考えを明かしてくれた。(前編)
ボールをストライクに見せるのは技術ではない
──ここ数年、メジャーリーグの影響もあってか、「フレーミング」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。
高等技術と見られる一方で、ミットを動かしすぎているキャッチャーもいて、賛否があるようですが、谷繁さんはどのように捉えていますか。
谷繁 本当によく耳にするようになりましたね。以前、古田敦也さんとこの話題になったのですが、一致した考えは「『ストライク』の球を『ボール』とコールされないためのキャッチング技術」でした。
もう少し言えば、『ストライク』か『ボール』かどちらにも取れるギリギリのコースを、『ストライク!』と言ってもらうためのキャッチング。
決して、ボール球をストライクに見せるキャッチングではありません。高校生にも、ここは勘違いしてほしくないところですね。ボール球はボール球ですから。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7986ef9536501accaf2c3ec01d241973c4771aea
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Source: 虎速